スキンダイビング器材について
これからスキンダイビングを始めたい、という方は最初はどんな道具が必要なのか、わからない方も多いと思います。急いでネットやお店で購入して失敗してしまうケースもありますので道具を選ぶ前に以下をご覧ください。
素潜り機材は「水中での身体の一部」
素潜りに必要な機材一式は「マスク・スノーケル・フィン」これが素潜りの三種の神器ならぬ、「三点セット」と呼ばれるものです。
「素潜り」とはいえ、やはり道具が必要です。人間は陸上の生物。人間に生まれた以上は、たとえジャック・マイヨールのような素潜りの達人でも、何一つ身につけない生身で水中に長く留まる、ということはできません。陸上とは違う異世界で自由に動き回るための、最低限必要な道具がこの「三点セット」なのです。
これは道具というより水中での「身体の一部」と考えてください。練習を積むことで道具がまるで体の一部のように感じられ「素」のまま海にいるような感覚を得られます。安全のため、上達のためには自分の体にピッタリと合った最適な道具がとても大切です。
マスクの選び方
マスクは水中の中での「目」の代わりをしてくれます。残念ながら普通の人間は裸眼では水中でピントを合わせることはできません。たいていのダイビング用マスクが、素潜りには使えますが、スキンダイビングの場合には、あまりゴツすぎなものがオススメです。顔の形によりフィットする、しない、があると思いますので、試着の機会があれば合わせて見ましょう。 マスクはベストでサイズ調整も可能ですので、それほど厳密に合わせなくてもたいていのものが使えますので、問題ありません。 個人的には日本製のものがやはり日本人の顔にはフィットすると思います。
*オススメ機材
GULLのcoco http://gull.kinugawa-net.co.jp/products/mask/coco/
GULLのVader fanette http://gull.kinugawa-net.co.jp/products/mask/vader_fanette/
スノーケルの選び方
スノーケルは「呼吸気」の代わりをします。顔が水面についている状態で、水面に管を出すことで呼吸が継続できる便利な道具です。使い方は最初にしっかりと「スノーケルクリア」という技術を身につければ、とてもシンプルなスノーケルで十分です。
「ドライスノーケル」という、複雑な仕掛けのついたものはオススメしません。しっかりとしたテクニックを身につけ、シンプルな機材を使うことが安全で快適な素潜りに繋がります。
初心者の頃は排水弁がついているもの、上級者になったらシンプルなJ型のものをオススメしています。
最近はメーカーによって噛み口の小さなものなども出ていますので、こちらも顔の大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。
*女性にオススメのスノーケル(かみ口が小さい)
http://gull.kinugawa-net.co.jp/products/snorkel/superbullet-mini/
*シンプルなJ型(スノーケルとしての機能はこれで十分ですので上級者は愛用)
フィンの選び方「フィンはブーツと合わせて履く」
3点セットのうち、最も慎重にフィッティングして選びたいものがフィンです。
素潜り用のフィンは「フルフット(足がすっぽり入る)」足首がまっすぐに伸ばせ、楽に動くものがおすすめです。
体にぴったり合ったフルフットフィンは、そのうちまるで自分から生えている足ヒレのように感じられるようになります。(かかとでサイズ調整ができるストラップ式のものは、調整がきく、という利点はありますがフィット感では劣るため素潜りにはお勧めしません)
マスクやスノーケルについては好みやデザインでも選んでいただけるよう、今回もいくつかの種類をピックアップしています。
が、フィンに関して、私のオススメは迷いなくこの一択!一家ならぬ一人一台持っていても無駄はない、と言っても過言ではない定番優秀フルフットフィンが「MEW(ミュー)」。
http://gull.kinugawa-net.co.jp/products/fins/mew/
初心者から上級者まで、浅瀬から深場まで使えます。大切に使えばかなり長持ちするフィンですので、最初にしっかり試着をして、ぴったり合うものをぜひ、選んでください!
そしてここがとっても、大切なのですが
「フィンは、素足ではなくブーツに合わせる」ということです。
素足サイズに合わせてなんとなくネットでフィンを買ってしまい、実際海でブーツに合わせようとしたら入らなかった。。という悲劇をしばしば見かけます。
素潜りだから「素足」でフィンを履くと思われがちですが、実際に、葉山をメインに海で素潜りをする場合は、素足では、行ける場所、入れる季節が限られてしまいます。
足底がしっかりとした厚手のブーツがあれば
岩場を歩いてエントリーしたり、沖合で岩に上陸したり
透明度バツグンの寒い時期に潜ったり
と、格段に素潜りの幅が広がります。
ちなみに私自身も、海でのスキンダイビングでは必ずブーツを合わせています。よほど足の皮が分厚くて丈夫、真冬でも裸足で大丈夫、というターザンみたいな人(武藤はこれまでの素潜り人生でもこんな人には数人しか出会ったことはありません)以外は・・
ぜひ!「ブーツinしてフィンを買いましょう」
そして「ぜひとも試着をしてください!」
MEWブーツは3mm、5mmと種類がありますが、暖かい季節中心の方は3mm、真冬の海も潜りたい方は5mmを基準に選ぶと良いと思います。どちらを優先するか、など悩む方はぜひ相談会においでください。
なお、MEWにはMEWブーツが勿論最適ですが、お手持ちのサーフブーツやマリンシューズで、足首が自由に柔らかく動くものであれば、フィンブーツとして使えるものもあります。その場合は、着用予定のブーツをぜひ持ってきて、フィンと合わせてフィッティングしてみてください。
ブーツを合わせて履いて「ちょっとユルめ」「ちょっとキツめ」で迷ったら、たいていの場合は「ちょっとユルめ」を選択した方が良いかと思います。フィンはシンデレラの靴のように1mmも違わずぴったり、である必要はありません。長時間海で履いて痛くならない、着脱がしやすいものを選びましょう。
機材選びで迷ったら、ぜひ何なりとご相談ください。
古い道具や壊れかけた機材を使っている、という方。それは怪我をしたまま潜るようなものです。体のコンディションを整えるように、道具もしっかり整えて海に入りましょう!
また、機材を変えたらグン、と上達する、というケースも実際よくあります。体に合った機材を身につけているうちに、自然と水中で無理のない動きが出来るようになり、次第にフォームの無駄がなくなっていきます。良い機材は上達への近道でもあります。
無駄がない=美しい
無駄がない=水中で苦しくならない
というわけで水中で美しく、楽に、より深く長く潜りたい、という方はしっかりした道具を選んでくださいね。
最後にもうひとつ、大事なこと
最後に、もうひとつ大事なことがありました。
それは、「機材には名前を書きましょう」ということです。
良い製品を選ぶと、どうしても似通った機材になってしまうので、ぜひお名前を書くことをお勧めします!ご自分にわかる小さなマークなどでもokです!
私もレッスン後に他のかたの機材を間違えて持って帰ってきてしまった、ということもありましたので、ぜひ気をつけましょう!
BEACHスタッフブログより一部転載・編集
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